
ESS-T5シリーズ/ESS-T6シリーズ今の電気も、これからのクルマも。
ニチコンのT5・T6シリーズは、太陽光発電・蓄電池・EVの電気をまとめて制御する「トライブリッド蓄電システム」です。
正式なシリーズ名はESS-T5/ESS-T6。EVがまだないご家庭も、将来のV2H連携を視野に入れて比較できます。大切なのは、パワコンの種類・蓄電容量・必要な機器を、暮らしに合わせて組み合わせることです。
T5とT6は、出力で比較。
同じ容量の蓄電池でも、太陽光側の回路数や連系出力が異なります。
EVは、将来の予定も。
車種や駐車位置を踏まえて、V2Hを付ける時期と費用を考えます。
製品の概要:ニチコン・T5/T6公式製品サイト。本文は一般向け7.4・9.9・14.9・19.9kWhモデルを中心に説明します。ハウスメーカー専用などの別仕様は区別して確認してください。
太陽光と蓄電池、EVをひとつの仕組みに。
「トライブリッド」は、3つの直流エネルギーを制御する仕組みです。昼間の発電を家で使い、余った電気を蓄電池や対応するEVへ。夜や停電時には、ためた電気を家庭で使う構成を考えられます。
「蓄電池があればEVとつながる」という意味ではありません。EVの充放電には専用のV2Hスタンド・V2Hポッドなどの機器と、対応車両が必要です。
T5とT6。まずは太陽光側の違いを。
T5とT6の主な違いは、パワーコンディショナの連系出力と入力回路数です。太陽光をどれだけ載せるか、屋根を何系統に分けるかも含めて選びます。
スマートフォンでは、表を左右に動かしてご覧いただけます。
| 項目 | T5:ES-T5 | T6:ES-T6 |
|---|---|---|
| 連系時の定格出力 | 5.9kW | 9.9kW |
| 太陽光入力回路数 | 4回路 | 5回路 |
| 最大発電電力 | 8.8kW | 11kW |
| 自立時の定格出力 太陽光を含む | 5.9kVA 片相2.95kVA | 5.9kVA 片相2.95kVA |
| 停電時の対応範囲 | 全負荷200V | 全負荷200V |
出典:ニチコン・T5/T6公式カタログ(PDF)(誌面P16)。「最大発電電力」はパネルの接続容量そのものではありません。電圧・電流・直列数などの条件を照合して設計します。
T6を選んでも、停電時の出力が9.9kWになるわけではありません。連系時・自立時・蓄電池だけの場合を分けて確認することが、選び間違いを防ぎます。
太陽光の補助金にも、9.9kWの強み。
自治体の太陽光発電の補助金には、パネル容量とパワコンの定格出力を比べ、小さい方を補助対象の出力とする制度があります。パネルを多く載せても、パワコン側の出力によって補助額が抑えられる場合があるのです。
9kW分の補助を目指せる。
パネル9.0kWの計画なら、定格出力9.9kWのT6は、パワコンを2台に分けずに9kW分を算定できる構成を検討できます。これは9.9kW出力を持つT6の強みで、5.9kWのT5とは異なります。
パネル9.0kWの場合を比べると。
和歌山市の令和8年度制度では、低い方の出力の小数点以下を切り捨て、1kWあたり7万円で計算します。
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| 比べる項目 | 5.9kWパワコン 1台の場合 | T6・9.9kW 1台の場合 |
|---|---|---|
| パネル容量 | 9.0kW | 9.0kW |
| 低い方の出力 | 5.9kW | 9.0kW |
| 補助対象の出力 小数点以下切捨て | 5kW | 9kW |
| 太陽光の補助額 7万円/kW | 35万円 | 63万円 |
出典:和歌山市・令和8年度の個人宅向け太陽光発電設備等補助金「3.補助金額」。上表は算定方法の比較で、蓄電池の補助額は含みません。
この例では差は28万円。ただし、すべての自治体で同じ金額になるわけではありません。出力の端数処理、補助上限、対象設備や予算によって異なり、パネルの接続設計も適合している必要があります。
和歌山市では非FIT・FIP、自家消費率30%以上、設備費の単価上限、工事前の申請・交付決定などの要件があります。2026年11月7日時点では住宅向け受付を終了し、11月16日からの条件付き再開を予告しています。最新の受付状況は市の公式案内でご確認ください。
YourSでは、設備価格だけでなく、補助金を差し引いた導入負担も比較します。お住まいの市町村と屋根の計画に合わせて、パワコン1台でどこまで対象にできるかも確認します。
4つの容量から、夜の使い方に合うものを。

容量は7.4・9.9・14.9・19.9kWh。設置場所とユニットの組み合わせも異なります。公称容量の全部が、家電でそのまま使える電力量になるわけではありません。
スマートフォンでは、表を左右に動かしてご覧いただけます。
| 比べる項目 | 7.4kWh | 9.9kWh | 14.9kWh | 19.9kWh |
|---|---|---|---|---|
| 初期実効容量 | 6.5kWh | 9.1kWh | 12.9kWh | 18.2kWh |
| ユニット構成 | ES-BSM または ES-CSM | ES-DYL 1台 | ES-BSM +ES-BSX または ES-CSM +ES-CSX | ES-DYL 2台 |
| 設置場所 | BSM:屋内 CSM:屋外 | 屋内・屋外 | BSM系:屋内 CSM系:屋外 | 屋内・屋外 |
| 連系出力 蓄電池のみ | 3.0kW | 5.9kW | 5.9kW | 5.9kW |
| 自立出力 蓄電池のみ | 4.0kVA | 5.9kVA | 5.9kVA | 5.9kVA |
出典:ニチコン・T5/T6公式カタログ(PDF)(誌面P16〜17)。出力は温度や残量などにより制限される場合があります。初期実効容量も、家庭に供給できる量を保証する値ではありません。
7.4kWhは1台、14.9kWhは同系列の増設ユニットとの組み合わせです。9.9kWh・19.9kWhではES-DYLを使います。異なる容量の電池を自由に混在できるものとして選ばないようにしましょう。
EVが昼にいなくても、太陽光をクルマに。

昼に蓄電池へためた電気を、帰宅後のEVへ移す「エレムーブ充電」が特徴です。クルマで通勤するご家庭も、日中の発電を走行用に生かす運用を検討できます。
太陽光・蓄電池・系統の電力を組み合わせるハイスピード拡張充電は最大9.9kW。ただし車両の受入能力、残量、温度、契約電力などの条件によって変わります。
今は蓄電池、V2Hは後からでも。
メーカーは、パワコン設置後の蓄電池・V2Hの追加設置を2034年12月まで可能と案内しています。同等品の提供となる場合もあるため、将来の費用や対応条件は導入時に確認しておきましょう。
すべてのEVや、既設のV2H機器が接続できるわけではありません。年式やグレードを含めた対応車種と、専用システムの組み合わせを確認します。
連携・追加設置条件:ニチコン・T5/T6公式製品サイト。車両の適合:ニチコン・V2Hスタンド対応車種一覧。機器構成:ニチコン・T5/T6公式カタログ(PDF)。
全負荷200V。使える電力は別に確認。
全負荷200Vに標準対応し、停電時もIHや200Vエアコンを使う構成を検討できます。「停電時出力」を自動に設定すれば、自立運転への切り替えも自動です。
ただし、全負荷は「家電を全部同時に使える」という意味ではありません。表に示した自立出力、100V回路の片相の上限、機器の起動電力などを確認する必要があります。
EVが外出している時間は、家に残った蓄電池と太陽光で備えることになります。クルマの大容量だけを前提にせず、留守中や夜間の停電も考えて容量を決めましょう。
切替設定・全負荷:ニチコン・T5/T6公式製品サイト。回路と出力の仕様:ニチコン・T5/T6公式カタログ(PDF)(誌面P16)。
15年保証は、対象と申請を確認。
主な機器には15年の無償保証が案内されています。オーナーズ倶楽部への無料会員登録と保証申請が必要です。ハウスメーカー・パネルメーカー側の保証が優先する場合もあります。
スマートフォンでは、表を左右に動かしてご覧いただけます。
| 対象 | メーカーの案内 |
|---|---|
| パワコン・蓄電池・V2H | 15年 |
| 充放電コネクタケーブル | 10年 |
| 室内リモコン | 5年 |
| 蓄電池の容量保証 | 7.4・14.9kWh系:充電可能容量50%以上を15年 9.9・19.9kWh系:充電可能容量60%以上を15年 |
出典:ニチコン・T5/T6公式製品サイト、ニチコン・T5/T6公式カタログ(PDF)(誌面P12・P15)。自然災害を含むすべての故障が対象になる保証ではありません。保証書の免責事項や修理時の手続きも確認します。
アプリの「確認」と「操作」は分けて。
見守りサービスに加入すれば、外出先でもアプリで運転状況を確認できます。一方、専用アプリによる操作は自宅の外からはできないと案内されています。
AI運転にはオーナーズ倶楽部の登録とAI自動制御への加入などの条件があります。予測が外れる場合もあるため、電気代の削減額が保証される仕組みではありません。
海の近く・直射日光も設置条件に。
屋内用と屋外用を選び分け、点検スペースや基礎、搬入経路も確認します。標準パワコンは重塩害非対応。海岸付近では専用モデルの検討が必要で、蓄電池の設置条件も別に確認します。直接日射を避けるなどの指定にも注意が必要です。
ネットワーク・設置条件:ニチコン・T5/T6公式製品サイト、ニチコン・T5/T6公式カタログ(PDF)。登録窓口:ニチコンオーナーズ倶楽部。
容量を増やす前に、使う量と価格を比べる。
YourSでは、T5・T6のどちらが合うか、夜に使う電力量、EVを使う時間、停電時に残す量を伺って構成を考えます。これは販売店としての選び方の提案です。
- 太陽光の規模と既設パワコンパネルの型番・配線・年数を確認。接続条件と交換工事を含めて比較します。
- 今と将来のEVの使い方導入時期、対応車種、駐車場所、ケーブルの届き方を確認します。
- 工事込みの同じ条件で比較パワコン、電池、切替機器、リモコン、V2H、基礎・配線などの範囲をそろえます。
メーカー希望小売価格は、そのまま施工込みの販売価格ではありません。複数機器の組み合わせや現場条件で総額が変わるため、他社のお見積りがあれば同じ計画で照合します。
電気代のメリットも、買電・売電単価、日中に余る発電、夜の使用量、充放電の損失、導入費用で変わります。大きな容量ほど早く元が取れるとは限りません。メリットが小さい場合も理由をお伝えします。
補助金は年度・地域・型番・申請時期によって条件が異なります。大阪・和歌山・兵庫・奈良のご計画に合わせて、対象と申請の順序を確認します。
メーカーの制度検索:ニチコン・補助金検索サイト。掲載制度も、募集元の最新要領で確認してください。
ニチコンの構成と価格を相談する →すでにお使いの方へ。特定モデルの無料交換情報。
対象は特定法人向け13.2kWhの4モデルです。
ニチコンは2026年9月24日、蓄電池の製造工程の問題により、ごくまれに発煙・電解液噴出の可能性があるとして、運転停止作業と無料交換を案内しています。
対象:ESS-T5FS/ESS-T5FSVPL/ESS-T6FS/ESS-T6FSVPL。蓄電池ユニット型番はES-BFFSです。
メーカーは、これら以外のT5・T6シリーズは対象ではないと明記しています。本記事で主に比較した7.4・9.9・14.9・19.9kWhモデルと混同しないよう、保証書などで型番を確認してください。
対象機器をお使いの方は、メーカーの案内に従い専用窓口へご相談ください。
2026年11月7日確認。今後の更新はニチコン・ユーザーサポートでもご確認ください。
よくあるご質問
9.9kWのT6なら補助金が多くなるのですか?
太陽光の補助額をパネル容量とパワコン出力の小さい方から計算する制度では、出力の大きさを生かせる場合があります。ただし補助上限や他の要件もあるため、T6なら必ず増額・満額となるわけではありません。本文の和歌山市の比較例をご覧ください。
T5とT6は、どちらがよいですか?
太陽光の構成と連系出力から判断します。T5は5.9kW・4回路、T6は9.9kW・5回路。停電時の出力までT6が9.9kWになるわけではないため、容量と使用家電も含めて比べましょう。
EVを持っていなくても導入できますか?
はい。まず太陽光と蓄電池で使い、後から専用V2Hを追加する計画を検討できます。追加可能期限や対応車両、将来の費用を導入時に確認します。
今の太陽光やV2Hをそのまま使えますか?
接続するパネルと機器の型番を確認する必要があります。メーカー名だけでは判断できません。既設V2Hも、T5・T6の専用システムと自由に連結できるとは限らないため、ご相談時に型番をお知らせください。
7.4kWhと9.9kWhは、容量だけの違いですか?
蓄電池のみの出力、初期実効容量、設置場所や寸法も違います。小さいモデルを選ぶ場合も、同時に使いたい家電に出力が足りるか確認します。
外出先からアプリで操作できますか?
見守りサービスで状況の確認はできますが、専用アプリによる操作は自宅外からできないとメーカーが案内しています。通信環境とサービスの加入条件も確認します。
リコールはT5・T6の全機種が対象ですか?
いいえ。2026年9月24日のお知らせは、本文に記載した特定法人向け13.2kWhの4モデルが対象です。保証書等の型番と、特定法人向け13.2kWh蓄電池ユニット・運転停止および無料交換のお知らせを照合してください。
工事込みの見積りや相見積もりもできますか?
はい。図面や現在の設備の型番、電気の使用量、他社のお見積りがあれば、同じ条件にそろえてご案内します。お見積りは通常1週間が目安です。
大阪・和歌山・兵庫・奈良に対応
わが家に合う蓄電池を、一緒に考えませんか。
ニチコンT5・T6シリーズを含め、必要な容量、将来のEV、工事込み価格をご提案します。
お見積りは通常1週間が目安です。既設設備の型番や、電気の使用量が分かるものをお知らせください。